住宅一般

無垢材でしか味わえない悩み

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当社では床材に赤松無垢材を採用することが多い。
自然素材にこだわっていること、素足でも暖かくて心地いいこと、
塗装仕上げの質感がたまらなくいいこと、などが理由になるが、
お客様からの受けが良いことが何よりかも知れない。
特に20代から30代の若い世代には圧倒的支持を受けている。
無垢材にはデメリットもある。
季節の温度差や湿気の多少によって材料そのものが伸び縮みする。
冬の暖房シーズンには縮みやすく、梅雨時の湿気が多いシーズンには
伸びやすくなる。そう言う観点から見れば、木は正に生き物と言えよう。
現にこの時期、引き渡し済みのお客様より、隙間が大きくなったと言うような
お声をいただいたケースも中にはある。
でも、この隙間が良い味わいとなって映る場合もある。
カントリーっぽい家なんかは、むしろ隙間がある方が喜ばれる。
工事の際、大工さんが貼り付ける時に気を付けなければならない点は、
床板一枚一枚の間に、名刺一枚程の隙間を設けることだ。
隙間なくぎちぎちに貼った場合には、後々膨れ上がって来るから要注意だ。
一般的に使われている合板フローリング材にはもちろん伸び縮みは無い。
無垢材にしか無い悩みこそ、裏を返せば、
本物でしか味わえない喜びなのかも知れない。

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