最近立て続けに小さめの企画プランを発売している理由の一つに、
若い一次取得者層の求める傾向として、「小さな家」を選ぶ人達が
増えている事があります。先行きの不安や、見通しが全然立たない
不景気感が背景にはあると思いますが、低予算で家を持ちたい人が
実に多いと私も感じております。だからと言って、在り来たりの家を
彼らは欲しがらないそうです。小さくても安さだけが売りの家は、
受け付けてもらえないという現実。愛着の湧かない家を一生一度の
買物にはしたくないということなんでしょうね。
さて、この間、作家でイギリス通の井形慶子氏の「少ないお金で夢が
かなうイギリスの小さな家」を読んでみました。
新著文庫より500円で購入できます。
内容を掻い摘んでご紹介すると、
イギリス人はミニクーパーに代表されるように、家でも車でも大きい
物は必要としない。日本人のようにストックを持たない生活に徹して
いるため、大きい家は無用。
小さい方が管理しやすく、暮らし易いと言う。
少子化の家庭に、住宅ローンでギリギリの生活に追い込まれる
ような大きな家は必要なのか。
こんな疑問が日本人を見ていると湧いてくるのだそうです。
大事なことがもう一つ。
イギリスでは例え小さな家でも、建築家はまず第一に間取りではなく、
外観のデザインを考えるそうです。外観重視で造られた家は、
将来住み替えの時に高く売れるという考え方に基づいています。
室内がどんなに使い良い間取りでも、外観に何の魅力もなければ、
イギリス人はその家を買わないそうです。
そして、最後にこんなことを付け加えていました。
日本の建売住宅は、小さな土地に家の機能を全て詰め込もうとして
いるだけで、そこには工夫がなくて、安ければいいんだろう的な発想
しかないと。ごもっともです!
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外観デザインを大事にするイギリス人
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